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2007年01月05日

『ナイチンゲールの沈黙』(海堂尊)


海堂 尊 / 宝島社
Amazonランキング:2398位
Amazonおすすめ度:
登場人物がとにかく魅力!!!
SF小説.
読んでいて恥ずかしい




東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。




巷では『チームバチスタ〜』と比較され、結構厳しい書評が多い様ですが、それなりに面白く読めました。
思うに『チームバチスタ〜』のインパクトが強かったんだな〜・・・と。

私としての不満は<白鳥>の登場が遅かったこと。
そこまでの前振りをちょっと長く感じました。
<田口&白鳥>をキャラとした連作なら、もっと早く登場させて欲しかった。
ま、私が気に入ってる登場人物がなかなか出てこなくてヤキモキしちゃったってだけなんですが・・・
<白鳥>の天敵として<加納>が登場したのは面白かった。
あの<白鳥>にも苦手なものが存在するなんてちょっとビックリです。

【歌】の効用は非現実的だとは思いますが、ミステリーは必ず実現可能でなきゃいけない!とは思わないので私的には許容範囲。

取り合えず、3作目の『螺鈿迷宮』は図書館に予約済み。
早く読みたいな〜っと。
posted by 読書猫 at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【海堂尊】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月29日

『家守綺譚』(梨木香歩)


梨木 香歩 / 新潮社
Amazonランキング:53221位
Amazonおすすめ度:
少しだけ
いつまでもいつも手元に置いておきたいような
純和風




たとえばたとえば。サルスベリの木に惚れられたり。床の間の掛軸から亡友の訪問を受けたり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。白木蓮がタツノオトシゴを孕んだり。庭のはずれにマリア様がお出ましになったり。散りぎわの桜が暇乞いに来たり。と、いった次第の本書は、四季おりおりの天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。




不思議な不思議な世界なのですが、登場人物は皆それをさして特異なこととして受け止めず、あるがままに受け入れて暮らしている様子です。
池には河童が出没し、近くの山へ登れば狐や狸に化かされる。
でも、そこに悪意は感じなくて、優しささえ感じます。
とても癒される短編集でした。
posted by 読書猫 at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【その他の作家】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月23日

『紗央里ちゃんの家』(矢部嵩)


矢部 嵩 / 角川書店
Amazonランキング:98780位
Amazonおすすめ度:
狂気と猟奇
異質な観点から。
ホラーだけど




叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと知らされた。小学五年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕もエプロンも真っ赤に染まり、変な臭いが充満していて、叔母夫婦に対する疑念は高まるけれど、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、何を訊いてもはぐらかされるばかり。洗面所の床から、ひからびた指の欠片を見つけた僕は、こっそり捜索をはじめるが…。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。




見事なまでに、正常な人間が出てこない<異常>な世界でした。
最初は、語りが小学5年生の男の子だから考えを稚拙にしているのかと思ったんだけど、読み進めるといくらなんでも正常な反応じゃない。
咄嗟に隠し場所が無かったからといって、見つけちゃった<ひからびた指>を<あんな所>に隠したりしないでしょう。
それに、一緒に泊まっている筈の父親が無反応なのも明らかにおかしい・・・

う〜ん、ホラー小説は好きだけど、この設定にはついて行けなかったな〜
選評を読むと、異常な視点から異常を描いてる点が評価されている様だけど・・・
私はやっぱり正常な人間がどんどん異常な世界に追い詰められて行く話しの方が怖いです。
異常な人間しか出て来なかったら怖くないです。
なんというか、主人公になったつもりで怖がることが出来ないから入り込めない。
外側から異常な出来事を眺めてる感じかな。
「うわ〜気持ち悪いな〜」とは思っても、「怖い!」とは感じませんでした。

こういうホラーもあるんだな。
ある意味、新鮮ではありました。
あ、そこが評価されたのか・・・
でも、大賞には出来なかったと・・・なるほど・・・
posted by 読書猫 at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【その他の作家】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月20日

『ねこのばば』(畠中恵)


畠中 恵 / 新潮社
Amazonランキング:55427位
Amazonおすすめ度:
とにかく可愛い、ほんわかします
いちばん怖いのは人間だったりして。
暖かいだけじゃない話




え!? 身体が弱くて、繊細で、正義感いっぱいの、あの若だんながグレちゃった?
犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々――。ドキドキ、しんみり、ほんわか、ハラハラ。愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。ファン待望の「しゃばけ」シリーズ第三弾!




収められている5つの作品のうち、「産土」と「たまやたまや」がいい。
佐助の孤独と幸せ、若だんなのちょっと切ない気持ち。
そんなものが感じられるから。
そういえば、『ぬしさまへ』の時も、主要登場人物達の人となりを掘り下げたお話に引かれました。
ただ謎や騒動を解き明かすお話ではなく、登場人物の過去や考え、気持ちが伝わる作品がいい。
そう思うのは、私の若だんなとその周りの人達に対する思い入れが強くなってきちゃったからなんでしょうね〜

いろんなエピソードが知りたい。
そう思います。
posted by 読書猫 at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【畠中恵】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月19日

『ぬしさまへ』(畠中恵)


畠中 恵 / 新潮社
Amazonランキング:18428位
Amazonおすすめ度:
シリーズ2作目の気合
結局は自分しか片付けられないものだから
しゃばけに続き、第二段「ぬしさまへ」。ますますファンになりました。




日本橋大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く、くしゃみひとつとしただけで布団にくるみ込まれてしまう始末で、放蕩なんてことは、夢のまた夢。そんな若だんなの身の回りを守っているのは、犬神・白沢・屏風のぞきといった摩訶不思議な連中たち。でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなったら黙っちゃいられない。若だんなの音頭のもと、さっそく妖怪たち総出で調べに乗り出すのだが…。若だんなと妖怪たちが、難事件を次々解決!史上最弱だけど、最強の味方が憑いてる若だんなの名推理。



個人的には、一作目よりも良かった。
前作が、若旦那とそれを取り巻く人(または妖)の紹介的な作品とすると、二作目は若旦那の生い立ちや人間関係をもう少し深く掘り下げた内容でした。

特に、若旦那の腹違いの兄を描いた「空のビードロ」と、仁吉の恋を描いた「仁吉の思い人」が良かったな〜

この二作目で、若旦那と彼を取り巻く人々に愛着が出てきました。
posted by 読書猫 at 00:06| Comment(1) | TrackBack(1) | 読書感想【畠中恵】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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