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2006年10月26日

『天使のナイフ』(薬丸岳)


薬丸 岳 / 講談社
Amazonランキング:706位
Amazonおすすめ度:
じっくり読ませる佳作!
最高峰
審査員が5人とも絶賛




生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。

更生とは何か。本当の贖罪とは何なのか。少年法をめぐる論争の死角に迫るとともに、”読み出したら止まらない”ミステリーの醍醐味を両立させた、選考委員も絶賛の話題作、ついに刊行!! 第51回江戸川乱歩賞受賞作。




面白かった!
三分の一を過ぎるあたりから、ページをめくる手が止まらなくなってきました。
少年犯罪の加害者と被害者、重いテーマがそれぞれの立場から語られています。
どちらか片方ではなく、両者の気持ちを語り、少年法の問題を浮かび上がらせようとしている様に思いました。
正直、読み終わってもいったい何が正しいのか私には分かりませんが、この作品を読むことによって、少年犯罪と少年法について考えさせられたことは確かです。
それだけでも、この作品には価値があると思います。



そして、そんな一面を持ちながら、ストーリーの構成もまた見事でした。
私は、事件の解決にほっとしたのか、<終章>で睡魔に襲われて寝てしまい、一夜明けてから読了したのです。
が、しかし!
<終章>にまで、あっと言わされる真実が隠されていました。
読み終わってから、どうして一気に読んでしまわなかったのかと後悔(>_<)


社会問題を浮き彫りにしつつ、エンターテイメントも忘れない、本当に見事な作品でした。
やられた!
posted by 読書猫 at 20:38| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書感想【薬丸岳】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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