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2006年11月29日

『雷の季節の終わりに』(恒川光太郎)


恒川 光太郎 / 角川書店
Amazonランキング:3423位
Amazonおすすめ度:
惜しいな
先が読めない
絵が浮かんでくる




現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?透明感あふれる筆致と、読者の魂をつかむ圧倒的な描写力。『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎、待望の受賞第一作。




う〜ん、満足!
『夜市』と同じく、架空の世界。
やっぱりこの感じ、好きです。
『夜市』は短編なので少し物足りなかったんですが、今回は長編で読み応えアリでした。

雷季、風わいわい、鬼衆、墓町・・・
独特の文化と歴史を持つ<穏>は、のどかな一面と恐ろしい一面を表裏一体で抱えている不思議な世界でした。

二つの物語が交互に語られて行くのですが、これがどう関わっていくのかが気になって後半は一気に読んでしまいました。
posted by 読書猫 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【恒川光太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月28日

『夜市』(恒川光太郎)


恒川 光太郎 / 角川書店
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:
和風暗闇叙情幻想譚
美しいダークファンタジー
売り方に問題あり




大学生のいずみは、高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。裕司に連れられて出かけた岬の森では、妖怪たちがさまざまな品物を売る、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。夜市では望むものが何でも手に入る。小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出場した裕司だが、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱いていた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたというのだが―。第12回日本ホラー小説大賞受賞作。




妖しい非現実的な世界でした。
タイトル作の『夜市』と『風の古道』。
どちらも、ふとしたことで日常を踏み外して迷い込んだ世界は、迷い込んだ者に厳しい選択を求めてきます。
選択次第では取り返しがつかなくなる・・・

ホラー大賞受賞作ですが、視覚に訴える様な怖さは無く、淡々と不思議な世界が描かれています。
でも、ひっそりとした怖さがあります。

短編なので少し物足りないとも思いましたが、この雰囲気は短編ならではなのかもとも思いました。
posted by 読書猫 at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【恒川光太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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