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2006年06月09日

『チョコレートコスモス』(恩田陸)


恩田 陸 / 毎日新聞社(2006/03/15)
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「まだそっち側に行ってはいけない。そっち側に行ったら、二度と引き返せない。」
幼い時から舞台に立ち、多大な人気と評価を手にしている若きベテラン・東響子は、奇妙な焦りと予感に揺れていた。伝説の映画プロデューサー・芹澤泰次郎が芝居を手がける。近々大々的なオーディションが行われるらしい。そんな噂を耳にしたからだった。同じ頃、旗揚げもしていない無名の学生劇団に、ひとりの少女が入団した。舞台経験などひとつもない彼女だったが、その天才的な演技は、次第に周囲を圧倒してゆく。稀代のストーリーテラー・恩田陸が描く、めくるめく情熱のドラマ。演じる者だけが見ることのできるおそるべき世界が、いま目前にあらわれる!




う〜ん、ネタは<ガラスの仮面>exclamation
いや、<ガラスの仮面>を詳しくは知らないけど、この設定はそうだろう。
暫く読み進めると、そう断言せざるを得ないストーリーです。

芸能一家に生まれ、才能と美貌と環境に恵まれ、幼い頃から当たり前の様に芝居の世界で過ごして来た<東響子>と、大学に入って初めて芝居の世界に足を踏み入れた<佐々木飛鳥>が舞台の先にあるものを見つけるまでが描かれています。

<ガラスの仮面>のパクリじゃないか。
そう思われる方も多いとは思いますが、私は最後まで続きが気になって止められない位、集中して読んでしまいました。

う〜ん、面白かったexclamation×2
理屈抜きで楽しめたお話でした。
恩田さんの文章力の成せる技なんでしょう、舞台のシーンなんて目に浮かぶ様で引き込まれてしまいました。
物凄い臨場感でした。
私もその舞台を客席から見ている様な気持ちで読んでいました。


物語は、二人が<何か>を見つける所で終わっています。
でも、続きを見てみたいです。
彼女達がどこへ向かい、何を得るのか・・・
舞台<チョコレートコスモス>で何が起きるのかを見届けたいです。
posted by 読書猫 at 17:40| Comment(3) | TrackBack(4) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

『エンド・ゲーム―常野物語』(恩田陸)


恩田 陸 / 集英社(2005/12)
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「裏返さ」なければ「裏返される」??正体不明の「あれ」と戦い続けてきた拝島親子。だが母が倒れ、残るは一族最強の力を持つ娘だけに。息もつかせぬ展開の果てに、驚愕の真相が明らかに!


ジャンル的にはホラー?ミステリー?
私としては好きなジャンルです。
設定の奇抜さはこの際おいといて、常識的な固定観念なしで読むと楽しめるかと思います。
ラストにちょっとしたどんでん返しがあって、恩田さんによくあるラストのあっけなさは今回は感じず、最後まで興味深く読めました。

<火浦>・・・ちょっといいかも・・・
posted by 読書猫 at 15:29| Comment(0) | TrackBack(3) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『蒲公英草紙―常野物語』(恩田陸)


恩田 陸 / 集英社(2005/06)
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もう一度、常野の人たちに会える!
風のように
そのものの固有の意義



舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる、不思議な一族の運命。時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。切なさと懐かしさが交錯する感動長編。


『光の帝国』の【大きな引き出し】に出てくる春田一家がストーリーの中の重要な役割で出て来ます。
でも、私は中心となる物語は、長くは生きられないと医者に宣告されている<聡子>が、精一杯生きた様ではないかと思いました。
<常野物語>のシリーズとして位置づけられていますが、その色はあまり感じませんでした。

聡子の友人である<峰子>の口から淡々と語られ、中盤まではさして大きなドラマが起きないにも関わらずいいペースで読み進めることが出来たのは、この小説の持つ古き良き日本の雰囲気のためだと思います。
昭和初期などTVや小説の中でしか知りませんが、なぜか懐かしい様な気分になってしまったのは、やはり私が日本人だからなんでしょう。

ラストは、涙なしでは読むことが出来ませんでした。
懐かしくて、切ない物語でした。
posted by 読書猫 at 15:12| Comment(2) | TrackBack(3) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『光の帝国―常野物語』(恩田陸)


恩田 陸 / 集英社(1997/10)
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久々に泣きました。
不思議の里の物語。
う〜ん



穏やかで、知的で、権力への志向を持たずにひっそりと生きる人々。時を超えてよみがえる風景。彼らが生かされている場所と帰るべきところは?あなたのまわりにも彼らはいる。不思議な能力を持つ一族の物語。


ひっそりと普通に暮らしているが、実は様々な特殊能力を持つ常野の人々。
この作品は、彼らにまつわる短編集です。
一つ一つの物語は独立しているのですが、微妙に繋がっている。
なんとなく、広く世間に散らばり、普通の人々に紛れて暮らしてはいるけれど、根底に強い繋がりをもっている常野の人々の在り方とオーバーラップします。


私が、ぐっと来ちゃったのはタイトルにもなっている【光の帝国】です。
ツル先生とその教え子、それを取り巻く人達のあまりにも悲しい運命に涙腺は緩みっぱなしでした。
救いようのない悲しく悔しい物語でした。

続編を読みたいと思ったのは【オセロ・ゲーム】
これは既に続編である『エンド・ゲーム』が出版されています。
現れる敵を<裏返される前に裏返す>
まさに【オセロ・ゲーム】です。


常野の人々は、特殊な能力を持つがゆえに生き方に制約があり厳しい環境に置かれ易い。
だからこそ、彼らは強く優しいのでしょう。
ラベル:恩田陸 光の帝国
posted by 読書猫 at 11:30| Comment(2) | TrackBack(3) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月18日

『ネクロポリス』(恩田 陸)



私の思う<恩田さんらしい雰囲気と設定>の作品でした。

物語の舞台は、アナザー・ヒル。そこは英国による植民地支配後、日本の文化が移入した歴史をもつ極東の島国V.ファーの聖地で、死者たちが現世に実体ある存在として還ってくるというのだ。そして、死者たちがやって来る「ヒガン」という祝祭の期間、V.ファーの国民は、彼らを『お客さん』として温かく迎えることが風習となっている。
英国と日本の文化や風習が奇妙に混ざり合うV.ファーの国民は、みな「推理好き」で、「ゴシップ好き」。そこに今年は、「切り裂きジャック」ならぬ「血塗れジャック」という連続猟奇殺人事件が世間を賑わせ、誰もが犯人探しに躍起になっていた。
けれども「ヒガン」になれば、犯人が分かる。なぜなら、『お客さん』は嘘をつかない存在なのである。
物語の主人公ジュンイチロウは、東京大学で文化人類学を専攻する大学院生。フィールドワークのため親戚を頼ってアナザー・ヒルにやってきたのだが、そこで彼が出会うのは、不可思議な風習の数々、恐ろしい儀式や天変地異、さらには新たな殺人事件だった――。


上下巻の長編なんですが、上巻の中盤あたりまではなかなか読み進められませんでした。
というのも、メインと思われる<アナザー・ヒル>になかなか辿り着かなくて、じらされ過ぎちゃう感じだったのです。
でも、<アナザー・ヒル>に着くとどんどん事件が起きる。
そのどれも、謎ばかりで不安を掻き立てられてしまいました。
ただ、ラストはちょっとあっけなかったかな〜・・・
『禁じられた楽園』にちょっと似た読後感でした。
それを補う意味でか、ちょっと怖いエピローグが付いてますけどね。
次回作でも作るのかな?

相変わらず、読んでて独特の雰囲気を感じさせられる文章です。
それだけでも、やっぱり好きだな〜<恩田 陸>と思いました。
posted by 読書猫 at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月06日

『ネバーランド』(恩田陸)



やっぱり<恩田陸>は面白いです。
特に学園ものは上手いです。


冬休みに実家へ帰省せず寮に残ることにした3人の少年と、自宅で一人暮らししていて寮に乱入してくる少年1人が、微妙なバランスでお互いの【秘密】を共有し合い、絆を強めていく様が描かれています。

4人のキャラクターはみんな違うけど、それぞれ個性的でいいんですよ。
恩田さんの学園ものを読むといつも思うんだけど、今回は特に【高校時代】に戻りたくなってしまいました。
そして、男の子っていいな〜・・・と
いや、男の子に生まれてみたかったな〜・・・と
そんな気分になってしまいました。

オススメです!!


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posted by 読書猫 at 09:04| Comment(2) | TrackBack(2) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月26日

『禁じられた楽園』(恩田 陸)

まずは、一番最近読み終えた本から・・・



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posted by 読書猫 at 19:19| Comment(0) | TrackBack(2) | 読書感想【恩田陸】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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