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2007年04月14日

『フィッシュストーリー』(伊坂幸太郎)


伊坂 幸太郎 / 新潮社(2007/01/30)
Amazonランキング:17911位
Amazonおすすめ度:
今読み終えました
んっと...
どこかBESTアルバムのような感じ




あの作品に登場した脇役達の日常は? 人気の高い「あの人」が、今度は主役に! デビュー第1短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。




「あ〜伊坂さんらしいな〜」と、その構成のうまさと読後感の良さを味わえたのは、表題作の<フィッシュストーリー>です。
誰かのちょっとした行為が、他の誰かにちょっとした影響を与え、巡り巡って以外な結末に辿りつく・・・
その結末が、なんとも洒落ててあったかいんですよね〜
私の中の<伊坂ツボ>をポチッと押されちゃいました。

正直、他の短編にはあまりそそられなくて、それが読むのに時間が掛かっちゃった原因でもあるんです。
でも、<フィッシュストーリー>で帳消し!
満足させて頂きました♪


ところで、<黒澤>には伊坂作品の様々な所で出くわす様な気がしますが、もしや伊坂さんのお気に入りなのでしょうか?
posted by 読書猫 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【伊坂幸太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月12日

『死神の精度』(伊坂幸太郎)


伊坂 幸太郎 / 文藝春秋(2005/06/28)
Amazonランキング:981位
Amazonおすすめ度:
死神の精度
最悪ではないこと
作者の洒脱なセンスに狂いそう!な本です。



ある時は恋愛小説風に、ある時はロード・ノベル風に…様々なスタイルで語られる、死神の見た6つの人間模様。



実は一度図書館の返却期限で途中まで読んだ状態で返却し、その後色々と予約していた本に追われて後回しになっていました。
今回、やっと読了出来ました。

伊坂作品の中で始めてのめり込めなかったのが期限切れで返却することになった一因です。
なんだか前半は入り込めなかったんですよね・・・
話を進めていく主人公が<死神>で、私が伊坂さんの持ち味だと信じてる魅力的な登場人物には当て嵌まらなかった上に、短編集である為に脇役の魅力もイマイチ発揮されにくかったからでしょうか・・・?


死亡者リストに載った人間を<死神>が調査し、その報告が【可】か【見送り】かで翌日にはその人間が事故死する。
しかも、ほとんどの死神はろくに調査さえせずに【可】の報告をしている。
一応、真面目に調査している主人公の<死神>でさえ、6話の中で【見送り】と報告したのは一度だけなのです。
作り話とは思っていても、<人間>である私にとっては不愉快な話なんですよね〜


で、半分ちょい読んだ時点でタイムリミットが来て一時断念・・・


今回、伊坂作品を読みつくしちゃったので、予約を入れてリベンジしました。
前半は読んじゃってるので、途中止めになっていた4話目の<恋愛で死神>の最初から再スタートしました。
すると、後半の3話はわりといい感じで読めました。
最終話の<死神対老女>は老女がとても魅力的で、楽しく読んでいたら・・・
最後にそれまでの話と繋がる点がいくつか出て来て「そうなのか〜」と、またしても伊坂さんにしてやられてしまいました。

私にとっては、前半が取っ付き難かったけれど、読了してみればストンと伊坂マジックにやられちゃった、そんな作品でした。

これにて現在出版されている伊坂作品は全て読了!
・・・と思います。
ちょっと寂しい・・・
早く新刊が出ないかな〜
posted by 読書猫 at 13:51| Comment(0) | TrackBack(1) | 読書感想【伊坂幸太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月16日

『陽気なギャングの日常と襲撃』(伊坂幸太郎)


伊坂 幸太郎 / 祥伝社(2006/05)
Amazonランキング:位
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人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。




読後のテンションは前回程ではありませんでしたが、楽しく読めました。
<陽気な〜>は単純に娯楽作品として楽しめるから息抜きにピッタリかも。
時々でいいから続編を出版してくれたらうれしいかな〜
伊坂さんもカバー裏のコメントで仰ってます、
「四人の銀行強盗たちがまた、下らない会話をし、銀行を襲い、トラブルに首を突っ込んでいます。前作以上に、現実離れした内容になりましたが、細かいことは気にせずに楽しんでいただければ幸いです。」

・・・ってるんるん


相変わらずの4人が、相変わらずの毎日を過ごしているのが嬉しくなってしまいました。
もうこれは好きな芸能人を見てる気分に似てるかも?

ただ、今回の本は1〜4章に分かれていて、中でも1章は4編に分かれてそれぞれ成瀬・響野・雪子・久遠が個人的に首を突っ込んだお話が語られています。
このあたりで私は、面白いんだけど何か物足りないって感じていたんです。
この物足りなさは何だろう?って。
2章以降に入ってからはグッとテンポが上がって楽しくなってきました。
うんうん、この感じってね。
あ〜面白かった・・・って、伊坂さんの<あとがき>を読んで物足りなさの原因が解決exclamation

伊坂さん曰く・・・
「今回の続編は当初、四人の銀行強盗を中心に、毎回主人公を変え、短編の作品を書いてみよう、ということではじまり、全部で八つほど『小説NON』(祥伝社出版)に掲載する予定でした。ただ、四つほど掲載していただいたあたりで不意に、単純に八つの短編を並べることに疑問を抱きはじめてしまいました。この銀行強盗たちは四人でわいわいがやがやと喋りながら、騒動に巻き込まれていくのが本領の気がしますし、そのためには短いお話の中では限界があるように思ったからです。」

・・・exclamationうんうん、そうなのよ〜exclamation×2

そうか、私の物足りなさはそこだったのね〜
伊坂さん自身も何か違うって思ったんだ。
ずっと四人でやってって欲しいですよ。
いや、やってる事は銀行強盗なんですけどねあせあせ(飛び散る汗)
四人それぞれに日常があるのも承知してますよ。
でも、読者には四人の掛け合いを見せて欲しいな〜、これからも・・・
・・・と、さりげなく続編を願ってみたりして。


読んでて笑った場面を一つ・・・

ターゲットに盗聴器を仕掛けるのを成瀬と久遠が響野に押し付けようとし、響野が田中(前作から出てる成瀬たちに便利グッズを提供する怪しげな人)に頼めばいいと嫌がるシーンで、
「ためしに響野さんがやってみればいいって」
「久遠、おまえ、何を無責任な」
「田中に頼んでもいいんだが、田中の機嫌次第では、時間がかかるかもしれない。それにいつも田中の情報や道具に頼っていると、
またか、と思われるかもしれない」と成瀬が眉を上げる。
「誰に思われるんだ!」響野は思わず声を高くしてしまう。
「俺たちの作業は、全部田中任せで、田中がいれば何でもできるんじゃないか、と見透かされるかもしれない」
「だから、誰にだ!」

・・・それは多分、<読者>ですね、伊坂さん?
posted by 読書猫 at 13:34| Comment(3) | TrackBack(7) | 読書感想【伊坂幸太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月05日

『終末のフール』(伊坂幸太郎)


伊坂 幸太郎 / 集英社(2006/03)
Amazonランキング:位
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あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。




<8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する>
このネタで、パニックを描かない所が伊坂幸太郎らしいと思いました。
パニックが起き、自暴自棄になったり逃げ惑ったりする人々がいなくなり、落ち着きを取り戻した日本の仙台のとあるマンションに住む人々。
その一つ一つを取り上げて、残された3年間を生きる姿勢を描いています。

今は小康状態。
きっと<その時>が迫ってくるとまたパニックを起こすだろう。
自分達は、見苦しく最後を足掻くことだろう。
そう思いながらも、残された日々を自分らしく過ごそうとしている人達はとても強いです。
私なら、本当にそんな発表を聞いて自分を保っていられるんだろうか?

伊坂さんらしい、強くて優しくて美しい人々が沢山登場します。
私の乏しい想像力では、今の恵まれた環境から<終末>を想像することは難しいですが、このマンションの人々の様に強くいられたら凄いことだなと思います。


生きられる日々を無駄にしないこと・・・
生きてるだけで奇跡なのかもしれないと・・・
posted by 読書猫 at 14:08| Comment(2) | TrackBack(4) | 読書感想【伊坂幸太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

『砂漠』(伊坂幸太郎)

なんとも羨ましい大学生活でした。
いえ、取り返しのつかない悲しい出来事も起きるんです。
けど、卒業後に遠く離れたとしても、かけがえのない貴重な時間をこの先も続く長い人生の苦楽を分かち合えそうな仲間と過ごせた彼らを羨ましく思いました。


伊坂 幸太郎 / 実業之日本社(2005/12/10)
Amazonランキング:位
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麻雀、合コン、バイトetc……普通のキャンパスライフを送りながら、「その気になれば俺たちだって、何かできるんじゃないか」と考え、もがく5人の学生たち。社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々を送る若者群像を活写。


登場人物が魅力的であることは、もう伊坂さんの作品では当たり前のことになってしまいました。
どの作品のどの人物も魅力ある人達で、読んでいて嬉しくなってしまいます。
そして、その魅力的な人達の会話もまた凄くいい感じなんですよね〜
もう<おみごと>としか言えませんぴかぴか(新しい)

一歩ひいて物事を見る北村

思ったことをすぐにやってみる鳥井

臆することなく自論(かなり世間からはずれている?)を語る西嶋

無口でおとなしいがオドロキの超能力を持つ南

美人だけど無表情な東堂

ほんの一部分ではあるけれど彼らの大学生活を一緒に体験出来て幸せでした。
一年の春、二年の夏、三年の秋、4年の冬、そして卒業の春・・・
彼らの貴重な思い出は、ちょっと切なくて暖かい気持ちをくれました。


そして、この小説にはいくつか印象に残る言葉が出てきました。

『俺たちがその気になればね、砂漠に雪を降らせることだって、余裕でできるんですよ』(by西嶋)

『目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。』(by西嶋)

『学生は、小さな町に守られているんだよ。町の外には一面、砂漠がひろがっているのに、守られた町の中で暮らしている。』(by鳩麦・・・北村の彼女)

厳しい修行を課す宗教に頼る人達のことについて・・・
『つらいけど、楽だよ。何をすれば良いか分かっていて、しかも、結果も見えるんだから。でも、結局さ、そういうのに頼らず、<自由演技って言われたけど、どうすればいいんだろう>って頭を掻き毟って、悩みながら生きていくしかないんだと、わたしは思う。』(by鳩麦)


卒業式にて・・・
『学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ。人生にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。』(by学長・・・サン=テグジュペリの引用)


伊坂さんの作品を読むと、いつも
 もっと彼らを見ていたい!!
・・・と、そう強く思います。
ラベル:伊坂幸太郎 砂漠
posted by 読書猫 at 18:35| Comment(2) | TrackBack(1) | 読書感想【伊坂幸太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月10日

『魔王』(伊坂幸太郎)


伊坂 幸太郎 / 講談社(2005/10/20)
Amazonランキング:位
Amazonおすすめ度:
「魔王」の存在にたった一人気付く少年を待つものは・・・
変化した伊坂ワールド
気づいてしまった者が抱く恐怖



相変わらず伊坂さんの本に出てくる登場人物は魅力的です。
今回の主人公である<安藤兄弟>も、弟の彼女の詩織ちゃんも、
うまく言葉では表現できないけど、とてもいい感じです。

出てくる題材は、[憲法改正] [中国との天然ガス問題] [アメリカとの外交問題] などなど・・・
まさに今日本が抱える政治的な問題。
そして、それを解決するとワンマンな手腕を発揮する若手政治家。
<安藤(兄)>はファシズム的指導力を持つその政治家に大衆がなびいていくことにキケンを感じ、大きな流れを止めようと対決します。

う〜ん、どうなんだろう?
確かに煮え切らない政治家じゃなくて、はっきりとした意思を持って外交も国内の政治も進めてくれる政治家がいれば・・・とは思う。
でも、それが加速して行くとファシズムになっちゃうんだろうか。
お馬鹿なもんで、政治なんか良くわからないからな〜バッド(下向き矢印)
でも、もう少しはっきりと意見が言える政治家がいればな・・・とは、いつも思うんだよな〜・・・

とまぁ、扱う題材は難しくって何が正しいのかを考え始めると頭がウニになっちゃいますけど、<安藤兄弟>の会話と雰囲気は素敵です。

私も今度から、ゴ○ブリのことは<ごきげんよう、おひさしぶり><せせらぎ>と呼ぼうるんるん
ラベル:伊坂幸太郎 魔王
posted by 読書猫 at 00:27| Comment(3) | TrackBack(1) | 読書感想【伊坂幸太郎】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月26日

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