乃南 アサ / 新潮社
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心に響きます
音道が心の中で滝沢に付けたあだ名、笑える。
ハラハラすることはないけれど
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解体工事現場から白骨死体が3つ。そして徘徊老人の撲殺事件。貴子の脳裏で、ある「笑顔」が2つの難事件を結びつけた。白骨たちの悲しみが貴子を「信じがたい」解決へと運ぶ…。音道貴子と滝沢保の名コンビ復活!
随分前に読んだ『凍える牙』以来、久々に読んだ乃南さんの作品。
『凍える〜』で出てきた<音道&滝沢>のコンビってことで楽しみに読み始めました。
う〜ん、『凍える〜』も良かったんだけど、それよりもずっと良かった。
<音道&滝沢>が、反発したり歩み寄ったりしながら(嫌々ながらも?)<相方>としての繋がりと呼吸、信頼を築いている様がじれったかったり嬉しかったり微笑ましかったりで、このコンビが益々気に入りました。
ストーリー的にも、前作よりも深かった様に思います。
真夏の炎天下の中、刑事達が山の様な無駄足を踏みながらも小さな手がかりを求めて地道に犯人を追い求める様がじっくりと描かれていました。
実際の捜査がどんなものなのかは全く知りませんが、白骨死体や遺族の思いを感じ、無念を晴らしたいと奮闘するその地道な積み重ねは本当に頭の下がるものだと思いました。