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2006年12月23日

『紗央里ちゃんの家』(矢部嵩)


矢部 嵩 / 角川書店
Amazonランキング:98780位
Amazonおすすめ度:
狂気と猟奇
異質な観点から。
ホラーだけど




叔母からの突然の電話で、祖母が風邪をこじらせて死んだと知らされた。小学五年生の僕と父親を家に招き入れた叔母の腕もエプロンも真っ赤に染まり、変な臭いが充満していて、叔母夫婦に対する疑念は高まるけれど、急にいなくなったという従姉の紗央里ちゃんのことも、何を訊いてもはぐらかされるばかり。洗面所の床から、ひからびた指の欠片を見つけた僕は、こっそり捜索をはじめるが…。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。




見事なまでに、正常な人間が出てこない<異常>な世界でした。
最初は、語りが小学5年生の男の子だから考えを稚拙にしているのかと思ったんだけど、読み進めるといくらなんでも正常な反応じゃない。
咄嗟に隠し場所が無かったからといって、見つけちゃった<ひからびた指>を<あんな所>に隠したりしないでしょう。
それに、一緒に泊まっている筈の父親が無反応なのも明らかにおかしい・・・

う〜ん、ホラー小説は好きだけど、この設定にはついて行けなかったな〜
選評を読むと、異常な視点から異常を描いてる点が評価されている様だけど・・・
私はやっぱり正常な人間がどんどん異常な世界に追い詰められて行く話しの方が怖いです。
異常な人間しか出て来なかったら怖くないです。
なんというか、主人公になったつもりで怖がることが出来ないから入り込めない。
外側から異常な出来事を眺めてる感じかな。
「うわ〜気持ち悪いな〜」とは思っても、「怖い!」とは感じませんでした。

こういうホラーもあるんだな。
ある意味、新鮮ではありました。
あ、そこが評価されたのか・・・
でも、大賞には出来なかったと・・・なるほど・・・
posted by 読書猫 at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書感想【その他の作家】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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